TSURUGI DE HATARAKU

TSURUGI DE HATARAKU

「めでたいお酒」を作って300年

株式会社 小堀酒造店酒造メーカー

良水に恵まれ古くから醸造文化が盛んな鶴来は、昔から続く糀や味噌、醤油、酒、酢の醸造元があり、全国でも珍しい醸造の町として知られています。

 

そんな鶴来に本店を置き、江戸享保年間(1700年代)から酒造りを行っている「小堀酒造店」。石川県民には「萬歳楽」でお馴染みですが、季節雇用が主流な杜氏の通年雇用をしていたり、人気商品「加賀梅酒」が2013年にスウェーデン・ストックホルムで開催されたノーベル賞受賞式後のパーティー(ノーベルナイトキャップ)で梅酒として初めて採用される(!)など、実はスゴイ酒造店なんです。

 

 

まずは鶴来の本店から少し離れたところにある、豊かな自然に囲まれた酒造りの現場を訪れました。「森の吟醸蔵 白山」と名付けられたこの酒蔵は、先代の「自然にとっても酒にとっても、もっと良い環境で酒造りを」との思いから、約20年ほど前に建てられました。現在は社長の小堀靖幸さんを含む6人体制で、9月に今期の酒造りがスタートしたばかりです(取材は2024年10月)。

 

 

「小堀酒造店」は原材料にこだわり、「萬歳楽」は酒米として石川県オリジナルの「石川門」や「百万石乃白(石川酒68号)」、さらに日本で2蔵のみが扱う希少米「北陸12号」や晩植の「五百万石」を採用。また、最高品質の「山田錦」が栽培されている兵庫県三木市口吉川町特A-A地区から仕入れた酒米を使用しています。

 

素材の良さを引き出し、旨い酒を作り出すのが杜氏の役目です。今期から新たに着任した杜氏の渡邉和哉さんは、自身が手掛けた日本酒で各賞を受賞しているプロフェッショナル。「近年では酒造りも数値化され、データに基づいて管理がなされていますが、数字だけを見ていれば良い酒が作れるというものでもありません。五感を働かせて、見た目や触った感じ、香り、味をチェックすること。肌で感じることが大切なんです」と話します。

 

酒造りは冬から春にかけて行われるため杜氏は季節雇用が一般的ですが、小堀酒造店では技術を守り、また安定した雇用につなげるために杜氏を通年雇用。酒造りの時期以外は、工場での瓶詰めやラベル貼りといった作業を行っているのだそうです。

 

 

16代目社長の小堀さんは世界の食料問題や日本の食糧自給率への関心から、高校卒業と同時に北海道の農業大学へ進み、その後、道内で新規就農。12年間農業に携わった経験があります。2021年に家業に戻ってからは、これまでの経験を生かして農家との対話を重視。品質の良い酒米を仕入れると同時に「酒造りに欠かせない米を作ってもらっているからには良い日本酒を作り、日本全国、世界に発信していきたいと考えています。米農家が自分たちが作っている米にプライドを持てるような、互いに高め合う存在になれれば」と話します。

 

社長に就任してからは職場環境の向上にも取り組み、社内の若返りを図ったほか、上下関係なく意見を言えるような風通しの良い職場づくりに励みました。

 

写真右が小堀社長です

 

「酒造りの上で大切にしているのは、米の味をしっかりと酒に出すこと。コンペティションでの評価を獲得しつつ、お客様への認知向上も目指していきたい」とした上で、「今、改めて若い人たちから鶴来が注目され始めています。『古くからの街』というイメージも変わってきており、私たちの取り組みも、その一助になれたらいいなと思っています。昔から脈々と作り続けている清酒に、世界のコンペでの受賞歴もある加賀梅酒。これから新しい時代を切り拓くにあたって、一緒に働いてくれるメンバーを求めています」と言います。

 

 

鶴来の街なかにある本店で販売スタッフを務める入社4年目の嶋さんは、百貨店で10年間ほど働いた後、子どもの成長に合わせて働き方を変えてきましたが、子育てから手が離れたタイミングで「小堀酒造店」に入社しました。

 

「育児のためしばらく土日の仕事ができませんでしたが、接客が好きだったので、求人を見つけてご縁だと思い挑戦しました。お客様とお話しをするのも提案するのも楽しいですし、お客様の喜んだ顔を見るとついこちらまで嬉しくなります」と言います。また、自社製品を自分たちの手で販売することができるのもやりがいの一つだそうです。

 

全国からお客様が訪れますが、定休日はもちろん、年末年始なども会社と相談の上で休むことができます。「会社の都合で無理に出勤することもありませんし、休みの日は月に一回、夫とお出かけをするのが楽しみになっています」と教えてくれました。

 

 

今回募集する職種は、デザイン兼販売スタッフです。主に季節ごとのチラシやポップといったデザイン制作をするほか、予約の団体客が来店する際の接客補助やレジ打ちなどを行います。

 

採用を担当する取締役COO兼管理本部長の滝下侑里さんは「小堀酒造店は若いスタッフが多く、和気あいあいと仕事をしています。組織が変わるタイミングなので、一緒に考えて行動できる、やる気のある人を求めています。『萬歳楽』の魅力を一人でも多くのお客様に伝えたい、そんな気概を持った人をお待ちしています」とメッセージ。

 

300年の歴史を守りながら、若き志をもった社長と共に新たな時代を切り拓く。そんなワクワクするような仕事にぜひ挑戦してみませんか。

 

文:井上奈那(馬人舎) 撮影:山本哲朗(Photo Studio tetoru)

酒造メーカー

株式会社 小堀酒造店

住所
石川県白山市鶴来本町一丁目ワ47番地
電話番号
076-273-1171
募集職種
お酒に関する販促物等の制作デザイナー
雇用形態
正社員、アルバイト
給与
【正社員】
年収:216~300万円 ※賞与除く
月給:18~25万円
【アルバイト】
時給:1,000~1,500円
待遇・福利厚生
・昇給あり(年1回)
・賞与あり(実績に応じて)
・通勤手当あり(上限1万5千円/月)
・厚生年金、社会保険、雇用保険完備
・定期健康診断
・各種予防接種
・退職金制度
・従業員割引あり
勤務地
石川県白山市鶴来本町一丁目ワ47番地
仕事内容
■販促ツールのデザイン・作成
専用のソフト(Adobe Photoshop、Adobe Illustrato)を使ってチラシ・POP等の作成をお願いします♪
デザインが好きな方・黙々と作業をするのが好きな方、大歓迎です!
■商品撮影
Instagramに掲載する商品等の撮影をお願いします☆
簡単な画像の加工等もしていただけると嬉しいです。
■オンラインショップの運営
難しいスキルはいりません!
アクセス数を見ながら商品ページの編集等をしていただきます☆
やり方はしっかり教えるので安心してください♪
■売店での販売業務補助
団体のお客様がきた時等、販売業務の補助をお願いします☆
お客様への商品ご案内やお会計等の業務があります。
※こちらは月4日程度を想定しています。
勤務時間
【正社員】
8:30~17:00(休憩1時間)
週休2日制(火・水休み)※年間休日127日
【アルバイト】
8:00~17:00の間で
◎1日4時間~・週3日~OKです♪
◎働き方は相談してください☆
休日・休暇
・週休2日制※正社員
・年間休日127日
・年次有給休暇
・夏季冬季休暇
求める人物像
☆学歴不問
☆業界未経験歓迎
<必須>
・デザイン経験、もしくは相応する能力
・Photoshop、Illustrator等のデザインツールのスキルがある方
・石川県在住の方
<歓迎>
・イラストが得意な方
・自ら考えて行動できる方
問い合わせ先
電話番号:076-273-1171

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